亡き母をしのんで

「亡き母をしのんで」と題して、昭和56年11月3日に亡くなった父・米田義昭が生前原稿用紙に残した文章を公開します

2018-02-14から1日間の記事一覧

あとがき

一 母の子供たちに対する愛情に分け隔てのあろうはずがないが、満一才の誕生日の翌日に母を失った登志子は論外としても、美栄子でさえ母の亡くなったときまだ九才であった。私はそのとき一八才だったから、結果的には、私が最も長い期間母の慈愛のもとに育て…